こんばんは、朝と夜がだいぶ涼しくなってきましたね。
体調管理しっかりして下さいね。
今回は知っておいた方がいいかもしれない
鵞足炎という症状についてです。
その前に、鵞足とは 縫工筋腱、薄筋腱、半腱様筋腱 の
3つが脛骨の近位内側にまとまって付着・停止しています。
この3つの腱を総称して鵞足と呼び、
この部分に起こる炎症を鵞足炎といいます。
鵞足は内側側副靭帯の表層にあり、
膝の屈伸運動に伴って側副靭帯との摩擦により痛みを生じる可能性があり、
またハムストリングスの一部である半腱様筋腱と薄筋腱の緊張が強いと
膝関節痛の原因になるとされています。
いわゆる機械的ストレスによる使いすぎ
(オーバーユース)症候群とされています。
また、筋肉に続く腱に炎症が起きたり、
滑液包に炎症が起こったりし
総称して鵞足炎症いいます。
原因
原因の1つである「姿勢」。
この原因となる姿勢は、
大きく分けて4タイプあります。
あなたがどのタイプなのかは、
屈伸で判断することができます。
まずは、その場で屈伸をしてみてください。
変に意識をしたり、力をいれることなく、
いつもあなたがやっている屈伸を行ってください。
そのとき、あなたのつま先と膝はどちらの方向に向いているでしょうか?
「屈伸したときに、膝が外側に向き、つま先も外側に向いている」
「屈伸したときに、膝が内側に入り、つま先も内側を向いている」
「屈伸したときに、膝が外側に向き、つま先は内側を向いている」
「屈伸したときに、膝が内側に入り、つま先は外側を向いている」
あなたはどのタイプでしたか?
実は、鵞足炎の原因の1つは、
普段の「つま先の向き」と「膝の向き」が大きく関係しています。
これらの4タイプはそれぞれ、体の筋肉に負担がかかって、
体が疲れてしまったり、鵞足の筋肉と膝の骨がこすれあったり、
筋肉の引っ張りを強くしてしまい、
筋肉が休む余裕がなくなってしまうことから、
鵞足部が耐えられなくなり、
痛みがでてしまいます。
2つめの原因は 「筋肉の硬さ」があります。
ランニングやスポーツ、また日常生活の中でも、
無意識に筋肉を硬くしてしまう動きをしていたり、
緊張を起こしやすい動きかたをしていることが、
原因として考えられます。
さきほど説明した4タイプの姿勢も、
普段からその姿勢をしていれば、
常に筋肉に負担がかかったり、
筋肉の引っ張りを強くしていることになります。
ランニングで足を後ろに蹴り出す時、
サッカーボールを蹴る時、
急な方向転換を行った時などに特に負担がかかります。
これらの動作を繰り返すと発症しやすくなります。
方向転換を伴わないランニングでも、
急に長距離を走った時などに起こりやすく、
また、膝の位置が悪いX脚(内股)があると、
外反動作と外旋動作が繰り返されるため発症リスクが高まります。
水泳の平泳ぎのキックでも同様の運動が行われるため、
平泳ぎは鵞足炎を起こす典型的な動作といわれています。
その他にも、足の内側に重心がかたよるような間違った靴選び、
かかとの骨が内側に傾いている「回内足」、
衝撃を吸収できないアスファルトのような硬い地面の走行
重心がかたよる坂道の走行なども痛みの原因となります。
発症しやすいスポーツ
野球、サッカー、バスケットボール、ラグビー、水泳など
症状
膝の内側に痛みが出る
治療
湿布や内服で炎症を治める
整形外科でよく処方されるのは鎮痛消炎剤の
含まれた湿布や痛み止めとしての内服薬で
す。
湿布では炎症を抑えたり痛みを鎮める成分が皮膚から緩やかに吸収されていくようです。
また湿布を貼ることによる被覆感が精神的な安定にも関与しているとされ、
これについてはテーピングも同じ効果があるとされています。
湿布だけではなくゲルタイプのものなど
塗り薬として処方されることもあるようです。
内服薬では炎症を抑える成分や、
痛みのもととなる物質のはたらきを弱めたり
それらが生成されるのを抑えるための成分が入った薬が処方されます。
ただしこれらの痛み止めは胃には刺激が強いことを知っておく必要があります。
まずは炎症を抑えるために電気治療や超音波治療などを行ったり、
アイシングを行います。
物理療法といって患部の循環を促進したり、
痛みで緊張している筋肉を緩める効果があります。
そしてストレッチで柔軟性を改善したり、
筋力トレーニングや協調性トレーニングなどを行い
鵞足に負担をかけている動きやアライメントなどを改善していきます。